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●評論
『クマのプーさん』はどのようにして書かれたか――成功の光と影
山内玲子
今年6月当館にて、『グッバイ・クリストファー・ロビン』の訳者・山内玲子氏に、「クマのプーさん」誕生の背景と、この創作が作者ミルン親子に与えた影響についてご講演いただきました。今号は、その講演に加筆・再構成してお届けします。『クマのプーさん』は、1926年に英国で出版されるやいなや一般書の売上げを上回り、ベストセラーとなりました。子どもの本の地位を文学の域にまで押し上げる功績があった一方で、ミルンと息子クリストファーに苦悩をもたらしました。その経緯が鮮やかに浮かび、心打たれます。ぜひお読みください。
○巻頭言 もっか! のおだんごぱん 新井紀子
○この人、この本 地方・小出版流通センター 代表取締役 川上賢一さん
○新潟の本棚から 第15回 真壁伍郎
○ランプシェード プラット図書館について学ぶ 松岡享子
・書評『児童図書館員アン・キャロル・ムーアの生涯』 「世界の伝承あやとりシリーズ」
・本の会から『ふるさとって呼んでもいいですか』『「国語」から旅立って』
ほか