東京子ども図書館では、お話を語って聞かせることが、子どもたちをたのしく読書に導く、有効な手だてであると信じ、設立以来、お話に力をいれてきました。お話とは、昔話などの物語を、語り手がすっかり覚えて自分のものとし、本を見ないで語るもので、ストーリーテリングとも呼ばれています。当館の講習会は、子どもに語ることを基本に据え、どのようなお話を選んだらよいか、どのように語ったらよいか、語り手としての心構えなどを学びます。児童図書館員、学校図書館員、教師、保育者、児童館職員、文庫関係者、お話ボランティア、学生など、子どもにお話をする必要のある方が対象です。
お話の講習会 2年間コース
月1回、2年間にわたって、子どもにお話を語ることの基本をじっくり学ぶ講習です。1974年の設立当初からはじまり、これまでに1000名を超す修了生が全国で活躍しています。お話を語り、聞く実習を中心に、関連する本の講読、さまざまな問題についての話し合い、レポートなど約30単位が課せられます。1年目には、1泊の合宿があり、修了時にはお客さまを招き、ひとり1話ずつお話を語ります。午前10時〜12時のクラスと夜5時〜7時のクラスがあり、受講生はそれぞれ約20名。4月からはじまり、午前、夜と隔年で開講しています。例年、機関誌「こどもとしょかん」冬号(1月発行)で、次年度の受講生を募集します。ホームページ「募集中の催し」欄にも、情報を掲載します。
*そのほかにも、「短期お話の講習会」等を実施する年もあります。