こどもとしょかん 176号 冬
781円 2023年1月 →定期購読もできます
● 評論 アメリカの児童書は日本をどう描いてきたか――ヤグッシュさんの著書から 阿部公子
今号は、アメリカ合衆国議会図書館 児童文学センター長を務められたシビル・ヤグッシュさんの近著Japan and American Children’s Books : A Journeyを取りあげました。本書は、19世紀から20世紀末にアメリカで出版された児童書に、日本がどのように描かれてきたかを考察した大部なものです。その広範な内容を、ヤグッシュ氏と親交のある職員の阿部公子が要約してお伝えしました。
ペリー来航で開国した日本について、はじめはエキゾチックなイメージをもたれていたのが、徐々に親しみのある、等身大の姿が描かれるようになっていった経緯を、児童図書館員や米国初の女性児童書編集者の登場と絡めて辿っていきます。
○巻頭言 松の実文庫からのおくりもの 松本玲子
○新潟の本棚から 第26回 社名を生きた人――追悼 松居 直 真壁伍郎
○この人、この本 翻訳家・作家 野坂悦子さん
○追悼 松岡享子 松岡享子さんと、父渡辺茂男の思い出 渡辺鉄太
○海トーク『ヒガンバナのひみつ』 西村めぐみ
○書評『13枚のピンぼけ写真』『どうなってるんだろう? 子どもの法律』
○本の会から 『鳥になった恐竜の図鑑』
ほか