こどもとしょかん 167号 秋
781円 2020年10月 →定期購読もできます
●特集
評論
アンチ・メルヘンとドイツの子どもの本――昔話から見ると 吉原高志
今号は、ドイツ文学研究者で「初版グリム童話集」の訳者でもある吉原高志氏に、ケストナー作『エーミールと探偵たち』ほか、1960年代末から2000年代までのドイツ児童文学について、昔話の尺度を使って読み解いていただきました。たとえば、20世紀前半の大都市ベルリンに暮らす子どもたちを等身大に描く『エーミールと探偵たち』(原書1928年刊)を、「赤ずきん」や「灰かぶり」と比較してみると、興味深い共通点が見えてきます。ぜひお読みください。
○巻頭言 ヒマラヤの昔話 茂市久美子
○この人、この本 加古総合研究所・加古里子長女 鈴木万里さん
○新潟の本棚から 第19回 真壁伍郎
○ランプシェード 紙で読むこと vs パソコン画面で読むこと 松岡享子
○書評『どうぶつたちのじどうしゃレース』
○良書再読『合言葉はフリンドル!』
○本の会から コロナ禍の下での本選び
○海外の図書館のコロナウイルス対応(2)――IFLA児童・ヤングアダルト図書館分科会のニュースレターから 護得久えみ子
○「きょきょ工房2020夏・秋」と東京子ども図書館を応援するバザー
ほか