機関誌「こどもとしょかん」160・冬号を刊行しました。
767円 2019年1月
●評論
『ニルスのふしぎな旅』をめぐる1日――『物語の森へ』刊行記念イベントより
S&T 池田正孝
講演会 菱木晃子
昨年11月に開催した池田正孝氏のスライド&トークと菱木晃子氏の講演をもとに、『ニルスのふしぎな旅』を特集しました。地理読本を意図して1906・7年に刊行された本書は、小人になった少年がガチョウの背にのってスウェーデンを一周するという空想豊かな読み物として子どもたちを魅了する一方、近代化の流れの中で生じはじめた自然破壊への警鐘も読みとれる厚みのある作品です。度々当地を訪れ写真撮影されてきた池田氏と、5年余りをかけて完訳版を出された菱木氏による、本作への愛情あふれる解説です。
『よみきかせのきほん』ができるまで 杉山きく子
ブックレット『よみきかせのきほん』製作の経緯を、編集を担当した杉山きく子理事が報告します。おかげさまで、本書は読み聞かせのボランティアや図書館員の方々に好評で、昨年10月の刊行から2ヵ月余りで約1万部を販売しました。
○巻頭言 ロンドンのターミナルの名前なつかし 小池 滋
○この人、この本 絵本作家 長野ヒデ子さん
○新潟の本棚から 第12回 真壁伍郎
○ランプシェード 日本語を母語としない子どもたちのために 松岡享子
・書評『ドヴォルジャーク』
・海外資料BookMark Believing in books : the story of Lillian Smith
・本の会から『北欧式眠くならない数学の本』
ほか