こどもとしょかん 170号 夏
781円 2021年7月 →定期購読もできます
●特集 『“グリムおばさん”とよばれて』をめぐって
読書会より
『“グリムおばさん”とよばれて』の再版にあたって 高野享子
昔話の語り手 シャルロッテ・ルジュモン 真壁伍郎
今号は、『“グリムおばさん”とよばれて――メルヒェンを語りつづけた日々』(こぐま社刊)を取り上げました。本書は、ドイツの語り手シャルロッテ・ルジュモン(1901~87)がグリムなどの昔話を各地で語った記録です。当館では、お話の講習会講師と共に本書を読み、「おはなし」について語り合う読書会を、昨年末と今年初めに開催しました。この会がきっかけとなり、本書が再版されることになりました。
「読書会より」では、参加者から事前に提出いただいたレポートより、本を読んで印象に残った箇所と感想の抜粋を掲載し、当日の様子も交えながら本書の内容を辿りました。
また、ドイツに約40年滞在し、ルジュモンとも親交のあった訳者の高野享子氏から、再版にあたって改めて思うことについてご寄稿いただきました。
併せて、読書会のために、原書やルジュモンの写真、葉書などの画像をお寄せくださった、真壁伍郎氏に解説をお書きいただきました。資料を読み解きながらルジュモンの語りの原点に迫ります。
付録として、会当日にもご紹介した、ルジュモンがよく語ったお話「大地の牝牛ちゃん」(真壁氏訳)のあらすじを掲載しました。
○巻頭言 母親の迎えを待って 上田麻里
○この人、この本 作家 那須正幹さん
○ランプシェード さようなら おだんごさん 松岡享子
○書評『4ひきのちいさいおおかみ』『パラリンピックは世界をかえる』 『復刻版 大橋図書館四十年史』
○『知識の海へ』穏やかな入港をめざして 杉山きく子
○『雌牛のブーコラ』(愛蔵版おはなしのろうそく12)刊行間近!
ほか
(真壁伍郎氏の連載「新潟の本棚から」は休載しました)