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● 評論 昔話を子どもたちに届けること――「子どもに語る」シリーズを出版して 関谷裕子
・ブックデザインについて 足立秀夫さんに聞く
今年5月に、元こぐま社編集長の関谷裕子さんをお招きして、世界の昔話や神話を集めた「子どもに語る」シリーズについて、オンラインで2回にわたりご講演いただきました。今号の評論では、その内容を再構成して掲載しています。
このシリーズは、松岡享子さんの提案を受けて、佐藤英和さん(こぐま社創業者・元当館監事)が刊行を決意。『子どもに語るグリムの昔話』(全6巻、1990~93年)から始まり、続巻では当館の「お話の講習会」を修了されたベテランの語り手たちが編集や再話に協力するなど、当館と関わりの深いシリーズです。
編集過程でのご苦労や、込められた思いのほか、装丁を担当されたデザイナーの足立秀夫さんへのインタビューも掲載。活字やレイアウト、扉絵などにこだわった、丁寧な本作りの過程がわかります。どうぞお読みください。
ほか
○巻頭言 「本のまち明石」は松岡さんのおかげ 泉 房穂
○追悼 野村 泫先生
日本のドイツ児童文学研究のWegbereiter 吉原高志
昔話研究に導いてくださった先生 吉原(石川)素子
○追悼 松岡享子 岩田美津子
○新潟の本棚から 第28回 真壁伍郎
○海トーク『星の林に月の船』
○書評『最後の語り部』『絵で旅する国境』
○良書再読『フリスビーおばさんとニムの家ねずみ』
など